3日間の命歌に 娘亡くした夫妻の絵本に
佐賀市大財の自営業千住英正さん(34)と妻ますみさん(34)が、生後すぐに亡くなった長女愛心(まな)ちゃんを慈しんで自費出版した絵本が、反響の輪を広げている。感銘を受けた一人、福岡県久留米市のシンガーソングライター野田かつひこさん(43)は歌「一輪の花」を作り、17日に千住夫妻の住む佐賀市のアバンセホールで初披露する。
昨年9月に発行された絵本「3日間 命の輝き‐天使になった娘がのこしたもの」は、ますみさんの胎内に新たな命を授かった夫妻が、誕生した愛心ちゃんと3日間を過ごすまでの10カ月余りを描いている。
夫妻は、ますみさんが妊娠6カ月のときに「胎児に染色体異常があり、生まれても長くは生きられない」と医師に告げられた。喜びが暗転し、親子連れを見かけるたびに涙ぐんだというますみさん。英正さんは「おなかの子は、僕たちを悲しませるために来たんじゃないよね」と言葉をかけ、親子3人で「今」を大切に生きようと決めた。
昨年2月10日に生まれた愛心ちゃんは、3日後にますみさんの腕の中で逝った。しぼっていた母乳を与える機会もないまま。苦しげな表情ばかりだった愛心ちゃんが、息を引き取る直前に初めて笑った。抱っこするますみさん、英正さんも笑った。そして、泣いた‐。
夫妻が絵本に託した思いは徐々に広がり、発行部数は自費出版としては多い2000部に迫る。
野田さんは絵本を読み、今年1月に初めて夫妻と会った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090708-00000011-nnp-soci
