胎児の体ができていく際、遺伝子の司令塔として働く「転写因子」のデータベースを、国立成育医療センター研究所の浅原弘嗣(ひろし)移植・外科研究部長のチームが作った。インターネットで無償公開し、「子どもの先天性疾患の原因解明や再生医療研究に活用してほしい」と話している。15日付の米科学誌「デベロップメンタル・セル」に掲載された。
ヒトには約2万の遺伝子があり、それぞれに機能がある。その1割は「転写因子」と呼ばれ、他の遺伝子の働きを制御している。チームは主要な約1600の転写因子を選び、いつ、どの臓器や組織の形成を制御しているかを、ヒトとほぼ同じ発生機構を持つハツカネズミで調べた。
発生から9.5日後、10.5日後、11.5日後(ヒトの2?4カ月に相当)の胎児で、転写因子が働く様子を染色して撮影、データベース化し「EMBRYS」(エンブリス、http://embrys.jp)と名づけた。転写因子の名前を入力すると、機能が分かる。【元村有希子】
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091215-00000004-mai-soci
