事実こそが、世の中を考える最良の材料になる?。講談社は、児童向けノンフィクションシリーズ「世の中への扉」を創刊した。第1弾を飾る『にいちゃんのランドセル』は、6千人以上の命を奪った阪神大震災をテーマに、いのちの重さを伝える作品だ。厳しい出版不況の中、“人生で初めて出合うノンフィクション”を目指したシリーズの刊行が始まった。
兵庫県芦屋市の会社員、米津勝之さん夫妻は、平成7年1月17日の阪神大震災で2人の子供を亡くした。時を経て米津家には2人の兄弟が生まれ、弟の凛(りん)くんはいま、震災で亡くなったお兄ちゃんのランドセルを背負って元気に学校に通っている?。
『にいちゃんのランドセル』は、そんな米津一家の15年間を通じて、身近な人の死をどう受け止めるのか、死者を忘れないとはどういうことかを考えさせるノンフィクションだ。
著者の城島充さん(43)は震災当時、大阪・産経新聞社会部記者だった。発生当日から現地入りし、2?3カ月の間ずっと、神戸市東灘区の避難所から記事を送り続けた。がれきの中を歩き、多くの被災者の話を聞いた城島さんは、震災について「何かの形にしなければという気持ちがずっとあった」と話す。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100118-00000025-san-ent
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