■雑草という草はない
にぎやかでおもしろいけど、ちょっと落ち着きのない子。いつも動き回っている明るい子だけれど、陰では騒々しいといわれていた?。
子供のころ、クラスにこんな子はいなかっただろうか。そしてその子は、仲間はずれになってはいなかっただろうか。あるいは、わが子が学校でそんな扱いを受けたという人もいるかもしれない。この絵本は、そんな子供やその親に、勇気を与えてくれる内容だ。
主人公ダンディーライオンは、ちょっと変わった男の子。持ち前のにぎやかさで、転入したクラスでたちまち人気者になる。けれど、あるトラブルを引き起こしたことをきっかけに、クラスの子から「君って、雑草みたいだね」と言われてしまい、学校に出てこなくなってしまうが?。
「ダンディーライオン」という名前は、タンポポの英名をもじったもの。ミントやローズといったクラスメートの名前は、みな草花に由来している。その中にあって、タンポポはたしかに現在、雑草とみなされることの多い植物だろう。だが雑草と花壇の中の草花の差は、さほど自明ではない。ただ人間が、狭い囲いの外にある草花を、そう呼んでいるだけだ。
著者は1976年生まれの英国人女性イラストレーター。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100131-00000022-san-ent
